FreeNASでiSCSI Target (3/3) - iSCSI Target編
FreeNASでiSCSI Target (2/3) - FreeNAS基本設定編からの続き
FreeNASでiSCSI Targetとして使用できるディスクは以下のとおり
・Extent (File)
VMwareの仮想ディスクのようにマウントしたファイルシステムから、
iSCSI Targetで提供するディスクをファイルとして切りだす方法
任意のディスクサイズを複数作成できるので柔軟的
・Device (RAW Device Mapping)
FreeNASで未構成のディスクを直接iSCSI Targetとして提供する方法
(恐らくは)パフォーマンス面でこちらの方が有利
iSCSI Targetの構成(Extent)
ここではExtent(マウントしたファイルシステム)からiSCSI Target用の仮想ディスクを作成する方法を記述する
「サービス」メニューから、「iSCSIターゲット」を選択する
Extent項の「+」をクリックする
以下の項目を入力し、[追加]をクリックする
Path: /mnt/volda1/XXXXXXXX (任意)
ファイルサイズ: 2048 (MB) (任意)
※マウントしたディスクを使用するには/mnt/volda1の下にファイルを作成する
必要なディスクの台数分、この処理を繰り返す。
引き続き、Targetの設定を行う
ターゲット項の「+」をクリックする
以下の項目を入力し、[追加]をクリックする
ターゲット名: target0
ストレージ: extent0 (先ほど作成したもの)
許可するネットワーク: 任意のIPセグメントを指定
iSCSIターゲットの右端にある「有効」にチェック
[変更の適用]をクリック
[Save and Restart]をクリックする
以上でiSCSI Targetとして動作するようになる
補足 - コンソールからの確認方法
・iscsi-target コマンドで構成情報の確認ができる
・netstat コマンドで3260/tcpポートがLISTENしていることを確認する
iSCSI Initiator(クライアント)からの接続
Windows Vista / Windows Server 2008はiSCSIイニシエータを標準で搭載している
Windows 2000/2003/XPについてもMicrosoftから無償でダウンロードできる
2009年3月時点で最新のバージョンはVersion 2.08
Microsoft iSCSI Software Initiator Version 2.08
・Windows 2000 SP4以上
・Windows Server 2003 SP1以上
・Windows XP SP2以上
ここではWindows Vista / Windows Server 2008 について記述する
コントロールパネルから「iSCSI イニシエータ」を選択する
初めて起動するときには以下のポップアップが表示されるので、[はい(Y)]をクリックする
※併せてファイアウォールに関するポップアップが出る場合もある
全般メニューではイニシエータの名前の変更ができる。
※既定では「microsoft:」の後ろにホスト名が続く
「探索」タブを選択して、ターゲットポータル(iSCSI Target)を追加する
[ポータルの追加]をクリックする
iSCSI Targetのホスト名またはIPアドレスを入力し、[OK]をクリックする
※認証情報などが必要なターゲットの場合には[詳細設定(A)]で設定を行う (FreeNASは原則不要)
ターゲットポータルが追加されたことを確認する
「ターゲット」タブを選択し、以下の設定を行う
・[最新の情報に更新]をクリック
・ターゲット欄にiSCSI Targetが表示されていることを確認して、[ログオン(L)]をクリック
「このコンピュータの起動時に~」にチェックを付け、[OK]をクリックする
状態が「接続完了」になっていることを確認する
「ボリュームとデバイス」タブを選択して、
iSCSI Targetが提供するiSCSIボリュームが認識できることを確認する
※表示されていない時には[自動構成(U)]をクリックする
以上でiSCSIイニシエータの構成は完了
認識したボリュームの初期化
ここまでの処理でWindowsホストからは、あたかもローカルディスクのように認識される
「コンピュータの管理」を起動し、「ディスクの管理」でディスクの初期化およびフォーマットを行う
新しいハードディスクを追加した時の処理と同等となる
以上でFreeNASでiSCSI Targetを使用する環境の設定は完了となる
実際に使ってみた感想としては、
物理サーバに搭載してもそうなのか、VMwareが対応していないFreeBSDがベースOSに
なっているせいか不明だが、iSCSIに関するパフォーマンスはあまり良いようには思われない。
無償だし軽いシステムなので検証で使う分には良いかもしれないが、
実環境で使う場合には冗長化も含めてもう少し見当が必要だと思われる。
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FreeNASでiSCSI Targetとして使用できるディスクは以下のとおり
・Extent (File)
VMwareの仮想ディスクのようにマウントしたファイルシステムから、
iSCSI Targetで提供するディスクをファイルとして切りだす方法
任意のディスクサイズを複数作成できるので柔軟的
・Device (RAW Device Mapping)
FreeNASで未構成のディスクを直接iSCSI Targetとして提供する方法
(恐らくは)パフォーマンス面でこちらの方が有利
iSCSI Targetの構成(Extent)
ここではExtent(マウントしたファイルシステム)からiSCSI Target用の仮想ディスクを作成する方法を記述する
「サービス」メニューから、「iSCSIターゲット」を選択する
Extent項の「+」をクリックする
以下の項目を入力し、[追加]をクリックする
Path: /mnt/volda1/XXXXXXXX (任意)
ファイルサイズ: 2048 (MB) (任意)
※マウントしたディスクを使用するには/mnt/volda1の下にファイルを作成する
必要なディスクの台数分、この処理を繰り返す。
引き続き、Targetの設定を行う
ターゲット項の「+」をクリックする
以下の項目を入力し、[追加]をクリックする
ターゲット名: target0
ストレージ: extent0 (先ほど作成したもの)
許可するネットワーク: 任意のIPセグメントを指定
iSCSIターゲットの右端にある「有効」にチェック
[変更の適用]をクリック
[Save and Restart]をクリックする
以上でiSCSI Targetとして動作するようになる
補足 - コンソールからの確認方法
・iscsi-target コマンドで構成情報の確認ができる
・netstat コマンドで3260/tcpポートがLISTENしていることを確認する
iSCSI Initiator(クライアント)からの接続
Windows Vista / Windows Server 2008はiSCSIイニシエータを標準で搭載している
Windows 2000/2003/XPについてもMicrosoftから無償でダウンロードできる
2009年3月時点で最新のバージョンはVersion 2.08
Microsoft iSCSI Software Initiator Version 2.08
・Windows 2000 SP4以上
・Windows Server 2003 SP1以上
・Windows XP SP2以上
ここではWindows Vista / Windows Server 2008 について記述する
コントロールパネルから「iSCSI イニシエータ」を選択する
初めて起動するときには以下のポップアップが表示されるので、[はい(Y)]をクリックする
※併せてファイアウォールに関するポップアップが出る場合もある
全般メニューではイニシエータの名前の変更ができる。
※既定では「microsoft:」の後ろにホスト名が続く
「探索」タブを選択して、ターゲットポータル(iSCSI Target)を追加する
[ポータルの追加]をクリックする
iSCSI Targetのホスト名またはIPアドレスを入力し、[OK]をクリックする
※認証情報などが必要なターゲットの場合には[詳細設定(A)]で設定を行う (FreeNASは原則不要)
ターゲットポータルが追加されたことを確認する
「ターゲット」タブを選択し、以下の設定を行う
・[最新の情報に更新]をクリック
・ターゲット欄にiSCSI Targetが表示されていることを確認して、[ログオン(L)]をクリック
「このコンピュータの起動時に~」にチェックを付け、[OK]をクリックする
状態が「接続完了」になっていることを確認する
「ボリュームとデバイス」タブを選択して、
iSCSI Targetが提供するiSCSIボリュームが認識できることを確認する
※表示されていない時には[自動構成(U)]をクリックする
以上でiSCSIイニシエータの構成は完了
認識したボリュームの初期化
ここまでの処理でWindowsホストからは、あたかもローカルディスクのように認識される
「コンピュータの管理」を起動し、「ディスクの管理」でディスクの初期化およびフォーマットを行う
新しいハードディスクを追加した時の処理と同等となる
以上でFreeNASでiSCSI Targetを使用する環境の設定は完了となる
実際に使ってみた感想としては、
物理サーバに搭載してもそうなのか、VMwareが対応していないFreeBSDがベースOSに
なっているせいか不明だが、iSCSIに関するパフォーマンスはあまり良いようには思われない。
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実環境で使う場合には冗長化も含めてもう少し見当が必要だと思われる。
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